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2019/09/24 「だから、あのとき俺はこういったんだ」は無意味【スタッフ投稿 3】

 ツイッターやブログなどで、著名な人が「今の(悪い)状態を招いたのは、~しなかったせいだ。私は2年も前にこのことを指摘し、警鐘を鳴らしていた」のようにツイートしたり、ブログで綴ったりしているのを見ることがある。

 

 これ、はっきり言って「だからなんだ?」と思う。

 

 言っている本人としては「過去に、私の言うことをきいていればこんなことにはならなかった」と言いたいんだろうし、自身の「予言」?が当たったことに対して嬉しさのようなもの(あるいはもしかしたら憤りのようなもの)があるんだろう。でも、結果が出てしまった今、そんなことを言ったってどうにもならない。周りからしたら「だったら、今こうなってしまったのは、ある意味あなたのせいではないのか?」と責めたくなるかもしれない。

 

 タイムマシンはまだ発明されていないので、過去に戻ってその「予言」に従うこともできない。大事なのは、こうなってしまった今、これからどうするべきかを考えることだ。それを教えてくれるのであれば、「予言者」にも価値はある。

 

 逆に言えば、未来に「だから、私はあのときこう言ったんだ!」と言いたくなるようなことが今あるのであれば、残念な未来の到来を期待するより、自身の「悪い予言」が的中しないように手を尽くすべきなのではないだろうかと思う。そういう予言は外したほうが価値があるのではないか。

 

【執筆者】とみ