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2019/10/24 本(活字)の読み方について

 本を読むことは、困難な人生を生き抜く上でとても大切です。現在は過去の歴史の積み重ねの上にあり、それを無視して生きることはできません。仕事に活用できる本を一つでも二つでも読むことで、自身のスキルアップにも繋がります。でも、「活字は苦手・・・」という方が少なからずいることも事実。読んだほうがいいんだろうなとは思っても、いざ読み始めると眠くなったり他のことに気を取られたりして頭に入ってこない。そんなときはどうしたらよいか。

 まずは、先入観を捨てるところから始めましょう。第一に、本を読むというのは、夏目漱石や川端康成、ドストエフスキーのような文豪が書いた小説、あるいはドラッカーの経営本やハイデガーの哲学本、アインシュタインの相対性理論みたいな「立派なもの」を読むということではありません(読みたければ読んだらいいですが)。第二に、出版されているすべての本が「良い本」というわけではありません。中身に関してもそうですが、そもそも文章として読みづらい(難解というよりは、文章として稚拙な)ものも少なからずあります。考え方が合わなくて頭に入ってこないということもあります。本には(自分にとって)読める本とそうでない本があるのです。「本(活字)をほとんど読んだことがなく、苦手意識があるが、読めるようになりたい」という方は、まずは読める本を読めばよいのです。

 では読める本をどうやって探すのか?

 お腹がすいているとき、コンビニに立ち寄って食べたいものを買うことはありますよね。喉が渇けばお茶かコーヒーか水かジュースかをそのときの気分に応じて買う。これと同じです。ゲームがクリアできなければ攻略本を買う。営業トークが上手くなりたければ営業トークに関する本を買う。そう、問題解決というのが本の読み方のひとつです。なにか問題を抱えていて、それを解決するようなテーマで書かれた本を探してみましょう。本屋さんならざっと立ち読みして興味を引くかどうか確認できますし、アマゾンなどのオンラインストアであれば、読んだ人の感想から読むべきかどうかを検討することができます。そして、見つかったなら「こんな安っぽい本で大丈夫かな」などと思わないことです。大切なのは書いてある中身であり、本のデザインや出版社、著者ではありません。ハイレベルな本を買う必要はありません。大学受験でとりあえず東大の過去問を解く必要はないのです。自身に合った文体の本でいいのです。いや、むしろそのほう「が」いいのです。

 ツイッターなどのSNSで、著名人をフォローしている方も多いでしょう。堀江貴文さんやDaiGoさんなどテレビでおなじみの方がツイッターをされているケースは多いですし、同時にそのような方はたくさんの本を出していることも多いです。波長が合う著名人ならその人の書いた本は読みやすい可能性が高いです。ツイッターでは短文しか投稿できませんが、その短文でさえ読みやすいものとそうでないものがあります。読みやすい投稿をしている方の本は読みやすいと推察できます。

 あと、一冊でも没頭して読めた本があるのであれば、その本を二回か三回以上読むというのは重要です。好きな歌は一度きいて終わりではなく何度も繰り返しききますよね。何度も読み返すと、その本に書いてあることをより深く理解できるようになるとともに、「本を読み進める感覚」が身につきます。

 それから、買った本は絶対にすべて読まなくてはならないわけでもありません。最初の1~2章はおもしろかったが、途中からつまらなくなってしまったということはよくあります。つまらなければ読まなくていいし、興味ある部分だけを読めばよいのです。順番に読む必要もなく、好きなところから(好きなところだけ)読めば良いのです。2~3冊の本を併読するのもアリです。人の気分は変わりますから、今の気分にあったものを読めば良いと思います。

 すべての本を読みつくすことは当然ながらできません。また、読めば問題が解決するわけではなく、それはあくまでヒントにしかなりません。でも、そのヒントをたくさん持っている人とそうでない人では、問題に直面したときの対処の仕方、問題への向き合い方に大きな差が出てくるのではないでしょうか(もちろん、実経験や人との付き合い方も影響するでしょうが)。また、例えば京都の歴史に関する本を読み漁った人と、京都の歴史をまったく知らない人とでは、京都を観光しているときに感じるものが大きく違います。お金や名誉だけでなく、心が豊かになる人生を歩みたいですよね。