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2019/08/20 仕事と家事育児の「健全な」両立について

 家事育児は本当に大変ですね。今は夫婦共働きも増えていますので、働きながら家事育児ができる環境を整えることは大切だと思います。

 仕事をしつつ、家に帰ったらご飯を作ったり、洗い物をしたり、洗濯をしたり、掃除をしたり。子どもがいる家庭は保育園・幼稚園に預けたとしても、体調不良かなにかで迎えに来るよう電話がかかってくることも少なくありません。特に育児は24時間365日待ったなしですから、なおさら大変です。これも仕事だと仮定したらブラック企業どころではないですよね。国も、子育てしながらより多くの人が働ける環境を作ろうといろいろな施策に取り組んでいますが、まだ発展途上といったところで、苦労しているお母さん、お父さんが圧倒的に多いのが実情でしょう。

 ですから、国の施策を待つのではなく、企業が率先して働きやすい環境を整える必要があります。子どもを預かる施設を持つ企業や、育児介護休業法に上乗せで十分な福利厚生を用意している企業もありますが、ほとんど大企業に限られており、そこまで余裕のある中小企業はなかなか存在しません。

 しかし、制度を整えるよりもっと大切なことがあります。それは、周りが率先して十分に「配慮する」ことです。「子どもが熱を出したから帰りたい」と言ってきた従業員に、「帰ってもいいけど、この仕事どうするの?」、「おばあちゃんに頼めないの?」、(男性従業員に)「そういうのはお母さんのほうがやるべきじゃないの?」など文句を言って、精神的に帰りづらい雰囲気を作るのではなく、「すぐに帰ってあげて!」「仕事はこっちで引き受けるから、遠慮するな!」と言える配慮。その環境づくりがとても大切だと思います。そういう環境があって、初めて従業員は健全に「仕事を残して帰るのは申し訳ないな」「周りの人がサポートしてくれてありがたいな」と思えるのです。そして「もっと会社のためにがんばろう」となれば、それで売上が伸びたり、効率が上がったり、離職率が低下したりと企業にも良いことがちゃんと跳ね返ってくるのです。

 よい会社は、従業員が生き生きと積極的に働いています。そのような雰囲気づくりを常に心がけていたいものです。