営業活動に欠かせないスマートフォン。もしそれが突然「紛失」したら――。
個人の端末と違い、法人契約のスマートフォンには「顧客情報」「社内データ」など機密情報が含まれているケースも多く、対応を誤ると重大なインシデントにつながります。
今回は、万が一の紛失時に“本当にやるべきこと”を、法人管理の視点から解説いたします。
① まずは即時の“回線停止”を
最優先すべきは、回線の一時停止です。第三者による通話・通信を防ぐため、早急な対応が必要です。
ソフトバンク法人契約の場合:
「法人コンシェルサイト」または法人サポート窓口にて、即時の利用停止手続きが可能です。
② 遠隔ロック・データ消去を実行
端末自体にロックをかける、またはデータの初期化を遠隔で行うことで、情報漏洩のリスクを最小限に抑えることが可能です。
主な手段:
- Apple:iCloud「iPhoneを探す」→ 紛失モード/データ消去
- Android:Google「デバイスを探す」→ ロック/データ消去
- MDM(モバイルデバイス管理)を導入している場合は、管理画面から一括操作も可能
③ 社内管理者・責任者への即時報告
紛失の発生を速やかに社内へ共有することで、情報漏洩対策・代替端末の手配・顧客対応などを迅速に進めることができます。
報告内容の例:
- 紛失日時と場所
- 端末の種類・電話番号・管理番号
- 対処状況(回線停止済・ロック済 など)
④ 紛失・盗難の届出(必要に応じて警察にも)
不正利用や情報漏洩が懸念される場合、警察への届出を検討することも重要です。
また、法人コンシェルサイト経由で提供される「あんしん保証パック(法人)」などのオプションに加入していれば、端末の交換・再発行手続きもスムーズに行えます。
⑤ 社内ルールの明文化と再確認を
紛失後の対応を明確に定め、定期的に社内で共有・教育しておくことが、リスク低減につながります。
チェックすべきポイント:
- 紛失・盗難時のフロー(回線停止→報告→記録)
- MDMやリモートワイプの運用状況
- 端末パスコード・FaceIDなどの設定徹底
まとめ
スマートフォンの紛失は誰にでも起こり得るトラブルです。しかし、法人であれば「予防」と「初動対応」の質が、被害の大きさを左右します。
ソフトバンクが提供する「法人コンシェルサイト」や各種管理ツールを活用しながら、万が一に備えた体制づくりを進めましょう。
今後もこうした“すぐに役立つ情報”を定期的にお届けしてまいります。